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第五話

 リュック、OK

 服装、OK

 最後にカエデ、OK


「出発!」


 さて、今の状況を分かりやすく描写しましょう。

 俺はリュックサックをしょっている。

 さらに、その後ろにはカエデがいて、カエデは俺のリュックに抱きついている。

 つまり、俺とリュックの間にはカエデの手がある。

 すごく、鬱陶しい。

 しかし、かわいいから許そう。

 村の出口近くまで来ると、一人の男が立ちはだかった。

 通称、大将のそいつは俺のことを憎らしげに見た。

 俺は、そいつの心の中なんて見たくなかったので目をそらした。


「なんか用か」


 俺が尋ねる。


「ここから先を通るなら、俺を倒してからにしろ」


 そう言ってにやりと笑った。

 またか。

 こいつは勝手に村の子供たちの外出を制限している。

 でも俺はこいつに何回も勝っているのだけれど。


「お前、懲りない奴だな」


「ふん、重そうな荷物と女を連れて俺に勝てるかな?」


 なるほど、ハンデがあるな。

 リュックをおろすにはまずカエデをどかさなくては。

 しかし、俺がカエデから離れるとちょっと危ない。

 実は昨日の晩に、お告げが出てしまったのだ。

 お告げの内容はこうだった。

『言い伝えの少女が、この村にやってきた。見たことのない少女がいたら、捕まえることを最優先としろ』

 あいつは俺の後ろにいるカエデがその少女だとは思っていないと思うが、他の奴らに見つかる場合もある。

 ともすれば、やはりリュックとカエデ付きで闘わなくてはならない。

 カエデのことを考えればやはり移動することは難しい。

 移動せずに、攻撃、防御、回避を行わなくてはならない。

 そのためには、やはり読心術を使うしかないのか。

 大将の目を見る。


『まずはあの女』


 ……せこいな、全く。

 と、そこで大将がこちらへ向かってきた。

 カエデを狙うなら回り込む必要があるはず。

 どっちから来る?


『右と見せかけて左』


 俺にフェイントが通用しないことがまだ分かってないらしい。

 大将は右(こっちから見れば左)に右足を移動させてから、左足を左(こっちから見れば右)に出した。

 すべての動作は予想済み。

 というわけで、足をひょいと出した。

 奴はそれに簡単に引っかかり、一歩二歩とよろけてから体勢を立て直した。


「おめ、せこいぞ!」


 それはどっちだよ。


『突進』


 ああ、全く短気な奴だ。

 突進なんかしたら俺がしゃがむだけで転んじまうだろうに…て待てよ?

 うしろにカエデがいる。

 カエデが俺の動作について来れるか?

 いや、なるべく賭けはしない方が良い。

 無難が一番なのだ。

 だとすれば。

 足を肩幅に開き、腰に力を入れる。

 右手に拳を作る。

 焦るな、タイミングを合わせるだけ。

 簡単なことだ。

 大将が声を上げてこちらへ向かってくる。

 大将が拳を作って腰の辺りに構える。

 大将が目の前に来る。

 今だ。

 俺は、奴のみぞおちに、奴の拳よりも速いスピードで、ストレートをかました。

 奴は、倒れはしなかったが、しばらく動けなさそうだった。

 俺はリュックからカエデを引き離して手を持ってその場から去った。

俺…バトル物は描写が苦手です。

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