第一話
「そろそろ寝るかな〜」
そう呟いて、毛布をめくった。
そこには、見たこともない少女が、かわいらしい寝顔で寝ていた。
その少女の光沢のある黒い髪は彼女が息をするたびに少しだけ動いて−−って、うおおおおおおおおおおおあああああ!!!!!
誰だ!!誰なんだよこいつ!!
何勝手に人のベッドで寝てんの!?
てかなんで俺は割合細かい描写をしてたの?びっくりするまで時間かかり過ぎだよ?
「ちょ、母さん!!母さん!!」
急いで助けを求める。
こら、へたれとか言うな。
しょうがねえだろうが。
「何よ、騒がしいわね」
「騒がしいどころじゃないって!俺のベッドに寝てる女の子がいんだよ!!」
頬を染める母さん。
いや、違いますよ!勘違いしないで!!
ていうか目を見るだけで分かるんだけどね!?考えてること!
「まあまあ、私は別に止めないから…」
だからちっがああああううううううううううう!!!!
「ちっげえよ!見たこともないんだって!!」
「じゃあ、酔っぱらって記憶が…」
「酒なんて飲んでない!!てか今まで一緒にいただろうが!!」
なんかもう、すごいパニックですね。
すると母さんは部屋のドアに向かって
…ってそれはまずいって!父−−
「ちょっと〜、お父さ〜ん!!」
−−父さんはまずいってええええええええ!!
「どうしたんだ、騒がしい」
「ちょっと来て〜」
母さんが答える。
「ちょっと待ってろ…」
いや、だから父さんは変な勘違いするから駄目だって!!
しかし無慈悲にも俺の部屋のドアがガラガラっと音を立てて開いた。
……はぁ、こりゃ家族会議だな。
そして母さんの顔をこんにゃろおとばかり見る。
すると彼女の目から俺の目に、そして俺の脳に情報が流れ込んでくる。
え?いや、ちょっと?その言い方はまず−−
「レナのベッドに女の子が寝てたの〜。」
−−まずいってば!!
いつもなら『レナって女っぽいからやめろよ、レナードだよレナード!』と言っているとこだが今回は違う突っ込みをしなくてはならなかった。
「違う!!知、ら、な、い、女の子!!」
「お前、酔っぱらってたんじゃ…しかしいくらなんでも部屋に連れ込むとは…」
「違うっつうの!」
「おーい、お袋ぉ!!」
婆ちゃん呼ぶのそこで!?
てか本気で家族会議っぽくなってるし!
「どうしたんだい、騒がしい」
なんでうちの家族は全員最初に『騒がしい』って言うの?
俺のせいだろうけどさ!
しかしベッドに横たわっているその少女を見て婆ちゃんは、妙に混乱している俺にこう告げたのだ。
「この娘は、言い伝えの...」
「え?」
「見たことも、聞いたこともない、場所からやってくる…」
いやいや、それはないだろ。
せいぜい不法侵入とか−−と、そこで気づくのだ。
不法侵入者がベッドで寝てるわけがない。
いや、当たり前だけど。
「じゃあ、その子には言葉も通じないのか?」
俺が聞くと、婆ちゃんは答えた。
「ああ。だが、それをなんとかするのが私たちの役目なんだよ」
そんな感じで、物語は俺の部屋、詳しく言えば俺のベッドの周辺で始まったのである。
どうも、にーとんです。
結構ハチャメチャに進んでいきます。
今まで試行錯誤しながら得た描写方法も今回は使いません!(おい
今後も宜しく!!




