第十七話
「よう、レナード!久しぶりだな!!」
どうしよう…と、思った。
どうしようもない…と、思った。
だって、決勝での俺たちの敵だったのは…
「お…おっちゃん!?」
「師匠だと言っているだろうが!!」
そう、師匠ともう一人のおっちゃんだった。
「何しにこんなところに?」
「いやあ、自動車があれば酒を買うのも早いな、と思ってな、ガッハッハ!」
「……」
唖然とする俺。
「だいたい、お前こそ何やってんだ?自動車を手に入れても運転できないだろ?」
確かに。
「ここで降参しな。俺らが車で乗せてってやる」
「はい…降参します」
「馬鹿野郎!!」
「うぉい!!」
びっくりした…何がしたいんだ師匠は…
「ここまで来たなら勝ってみやがれ!お前らが勝っても車は没収だがな…」
ひでえ…
そして、最終戦が始まった。
二人とも騎士の格好をしている。
鎧、盾、剣の三つを持っていた。
「行くぜ!!この一撃を受けてみろおおおおお!!」
縦に振り下ろされた剣を右に避ける。
「うぉ!受け止めろと言ったのに!!」
右から左への薙ぎ。予測済み。
しゃがんで避ける。
ちなみに、もう一人は奥の方で座って酒を飲んでいた。
カエデは何もすることが無くって、おろおろしていた。
「ふっ、俺が教え込んだ甲斐があるな…」
なんか色々とカオスである。
1対1の試合になってるし。
師匠と弟子の対決だし。
向こうは剣と盾と鎧だけど俺は盾しか持ってないし。
「うぉりゃ!」
突きの攻撃を左に避ける。
しゃがんで、膝のバネを使い、盾のふちを鳩尾に叩き込む!
「ぐほっ」
一瞬よろめいたところに追撃をしようとするが…
「甘い!」
盾で防がれる。
『よぅし、なかなかの腕だな。ここは一つ、遊んでやるか』
師匠の思考が頭に入ってくると同時に、師匠は剣を捨てた。
甲高い金属の音が耳に響いた。
「お前がこの剣を使って、」
そう言ってもう一人の酒を飲んでいるおっちゃんを指差す。
「あの酒瓶を壊したら勝ちだ」
出ましたよ、むちゃくちゃルール。
「いちについて」
おっちゃんが剣を踏んで、
「よーい」
俺が身構える。
「スタート」
なんだか分からないルールで、本番(?)が始まった。
うーむ、最近自分の作風というのを見失ってしまったような気がする。
俺三人称の方が書きやすいのかな?




