第十六話
そして、次の試合が始まった。
これが準決勝。明日が決勝。
敵は、昨日見たゴツい3人組だった。
三人とも、銃を持っているようだ。
そして、三人ともゴーグルとガスマスクを付けていた。
少し厄介になりそうだ。
試合開始後、俺はカエデを引っ張って、俺の身長の半分ほどに積み上げられた瓦礫にしゃがんで隠れる。
発砲音が続いて、三発なって瓦礫に当たった。
「さて、どうしようか」
ゴーグルは透けて見えるので、一応読心術は使える。
だが、催涙スプレーが使えないのは困る。
ちらっと、顔を出して、三人の中の一人の顔を見る。
『強化されたこの弾は、盾では防げまい』
なるほど、弾を強化してあるらしい。
瓦礫から出るに出られない。
困った。
「今降参すれば許してやるぞ」
三人の中の一人が言った。
ここまで来て降参は嫌だ。どうせなら優勝したいものだ。
「嫌だと言ったら、どうします?」
「遠慮なく殺す」
「そう上手くはいきませんよ」
そう、昨日彼らを見たときに、解決策は思いついていたのだ。
カエデのベルトにぶら下がっているスプレーの中から、一つを取り出す。
そして、
「うおおおおおおらあああああ!」
突撃した。
一瞬彼らは驚いたようだが、すぐに俺に銃を向けた。
そして、発砲音ではなく、噴射音が早かった。
俺の手元にあるスプレーから噴射したのは、普通の、ペイント用のスプレーだった。
三人のうちの一人のゴーグルにそれを噴射したのだった。
それから、立て続けに驚いている残りの二人にも噴射した。
「くそっ!」
三人は視界を奪われ、銃をどこに向ければいいのか分からなくなっている。
そんなこんなしている間に、カエデは俺の隣に立っていた。
「今、降参すれば許してあげますよ?」
「嫌だと言ったら?」
三人のうちの一人がそう言って、
「遠慮なく、やります。」
俺はそう答えた。
そして、カエデにいつものサイン。
カエデは俺がガスマスクを外した彼らの口に片っ端から唐辛子エキスを噴射していった。
何週間かは喋れないだろう。かわいそうに。
試合終了の合図が鳴り、俺らの勝利であった。
このサイト、部活、と小説を書きまくりです。
締め切りに追われる作家気分だね!!




