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第十四話

 と、いうわけで俺らはコロシアムにいた。


「それでは、第一回戦、スタート!!」


 そして、始まった。

 ルールにおいて補足しておくと、チームトーナメントの出場は二人から三人まで。

 その場合は個人戦とは別の試合になる。

 ただし、賞品は同じ物。


 俺とカエデが対峙している相手は、二人だった。

 俺らと十歩程度の間隔。

 武器は何をもっているのか分からない。

 二人とも長身で、コートを着ていた。

 片方は、帽子をかぶっていた。


 帽子をかぶっている方の目を見る。

『あと3秒、2、1、0!』


 ガアアン!!

 音と、右手に衝撃。

 見ると、二人ともナイフの様な物を持っていた。

 帽子をかぶってる方は、右手に一本。

 かぶっていない方は、両手に一本ずつ。

 帽子をかぶっている方が左手のそれを投げたらしい。

 カエデを後ろにして、次の攻撃に備える。

 俺は二歩、カエデと一緒に前にでる。


「ふん、防ぐだけですか?」


 帽子をかぶってない方が語りかける。

 二歩、前に出る。


「それは、どうでしょう?」


 答えながら二歩。

 あと、四歩。


「くらえっ!」


『一発目は、フェイク!』


 言いながら、帽子をかぶっていない方がナイフを投げる。

 俺はカエデの手を引っ張ってそれを簡単に避ける。

 次の一発を盾で弾く。

 二歩近づく。

 後、二歩。敵のナイフはあと一本。


『ぐふふ、今だ!』


 帽子をかぶっていない方がコートを開いた。

 コートの裏側には、ナイフがたくさん横向きに、横一列に付いている。

 もうちょっと細かく説明すると、付いている、というよりも引っかかっていた。

 だから、男がコートを右手で内側に払うと、引っかかっていたナイフが飛んで来た。

 盾を振って、当たりそうなナイフだけをたたき落とし、一歩近づく。

 帽子をかぶっている方が最後のナイフを振り下ろした。

 それを俺は左に避けながら、盾で受け流す。

 そのまま盾を前に持って来て、軽く男を押した。

 帽子をかぶっている方と、かぶっていない方二人が、横一列に並んだ。

 俺は、親指を下にして左拳を作った。


『…?』


 彼らの心が読めたのは、そこまでだった。

 白い霧状の物が、二人の間を通り抜けた。

 残った霧を吸って彼らはむせて、涙目になって、しゃがみ込んでしまう。

 カエデの催涙スプレーだった。

 動けない状態、ということで彼らは敗北となった。

来週からテストだーーーー!

くっ…死ねるぜwww

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