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歴史とDNA

北方モンゴロイドと進化論

作者: とびうお君

 最近結構すごいニュースが出ていた。進化論の漸進的進化を否定的に見る研究がなされていた。ダーウィニズムが終ったとか大げさに言う人たちも居るけど、これ大きな勘違い。ダーウィンは遺伝システムを知らなかったので、この辺りそう単純じゃない。確かにダーウィンは小さな変化の積み重ねをとても重視するけど、実際にコレは進化速度の問題で、これについてはダーウィンは言及して無い。


 ちょっとずつなのは同じ。問題はちょっとずつ発展していく速度が基本一定のような考えが否定された事になる。ちょっとずつ進化が比較的短時間で連続で起こる事が多いのじゃないか?って話しになる。もちろんこの短時間は進化の速度としてはである。


 歴史とハプロとしてるけど、実際私は歴史をあまり絡めない。理由は、歴史がその前から繋がってるからになる。そのための下準備の方が言及するものとしては大量になる。文字に残らないものの結果が後々文字に残るものに関わってくるって事でやってる。だから歴史時代とハプロをそのままつなげてやる話も平行してやる事に連続性がある。


 今回は明らかに下準備長すぎるだろ?って古い時代を扱う。


 そのためにこの最新の科学的知見が必要になる。前準備としてどうやってこれが発見されたか?からになる。記事をそのまま書けば楽だが、記事によってはひどいのが多い。ダーウィニズムの終焉とかセンセーショナルに扱ってる記事もあって、これは私が一度編集という形で取り上げたほうが良いと思ったから。


 ネットはこういうの突っ込む人が居ないからそのまま拡散しやすい。ネットの情報はおかげでゴミだらけ。誰かがフィルターとなってゴミを取り除かないとネットの情報は検索してゴミを取り除く作業で大半の時間が終ってしまう。だから私の話を見る人は私の立場なら本当に幸せな人だと思う。そういった時間をすべて私が被ってるから…。


 結論からまず書きたい。今回の最新のものでどんな批判的視点があるか?と言うと、ドーキンスとグルードってダーウィニズムの派閥の中で、ドーキンスがちょっと怪しいかも?となってきたとなる。圧倒的にドーキンスの利己的遺伝子の方が知名度が高い。私も今回の事で恥ずかしながら始めてグルードの考えを知ったほど。


 どういう派閥かと言うと、淘汰が個にかかると、種と集団に掛かる。これがまず基本、次に、ちょっとずつ進化するってのがドーキンスで、一気に進化して後は停滞するってのがグルードになる。かなりの数のDNAを調べていた人が居て、その人のデータ分析から、どうやら生物は20万年前と今では9割は新種なってると言う結論になった。


 もちろん大量絶滅があったわけじゃない。大半の種がシンプルに元の種から進化した新種になってると言うわけだ。ここちょっと専門的になるが、その20万年って時間は中立遺伝子から出してる。遺伝と関係ないジャンクDNAがあるってのは聞いた事がある人もいると思う。Y染色体ハプログループもこれを使っている。これで大体DNAの時間が計れる。


 さらに驚くべき事は、これらの進化は10万年前に終っていて、その後の10万年は全く種はほとんど増えてないそうだ。これはグルードが予言したとおりの進化論になる。


 じゃ何故グルードはこれがDNAの調査なしに提出できたのか?になる。化石になる。それまではミッシングリングといってまだ発見されて無いが、これから進化の化石が見つかるって理由で放置されてきたが、そもそも中間種の化石なんて無いんだよ!って化石の調査から導き出した答えで、その原因が早すぎる進化のため確率的に一定時間にどれだけ化石が残るか?で考えた場合に、化石が残らないって結論になった。


 化石が残るためには確率的な部分が深く絡む。様々な要因が絡み合って化石が残るのだが、それはもう運としか言いようがないから。なら一定期間に残る化石は確率的な当たり外れになる。時間が短いとこれは間がすっとんだ状態でしか残らなくなる。間が居ないわけじゃない。これを勘違いしてはいけない。間の化石が残ることはほぼないだろう。


 その原因が進化は一気にして後は停滞ってものだからと提出したら案の定ミッシングリングによってグルードは大半の進化論者に無視された結果になる。その対極とも言える人がドーキンスだったとなる。実際じわじわ進化が化石として残ってる例もある。馬が美しいぐらい綺麗に間の化石が残っている。5本指から一本指の進化が化石で顕著に分かるように間の種がじょじょに見つかっている。


 だがこれはどうやら例外らしい。


 さて話を戻そう。ここから私のテーマだ。北方モンゴロイドは何故誕生したのか?これにアメリカ先住民は何故最も寒い時期シベリアに居ながら北方適応して無いのか?と言う矛盾と向き合える。


 グルードの説を理解する必要があるが、いろいろあるがその中で今回重要だと思うもので、周辺分化というものがある、大集団から端っこの小集団が分岐して、何かしらの隔離がなされて新しい種が出きると言う理論になる。シベリア集団からアメリカ先住民が移住したと見ていたが、これ逆じゃないか?と思い始めた。


 シベリア集団の中で大体数の大集団が離れてアメリカ先住民になったのじゃないか?シベリア集団の方が遺伝的には小集団なんじゃないか?って視点になる。ここで進化の原動力は何か?と言うと自然淘汰じゃない。遺伝子の偏りよる創始者効果。ランダムドリフトになる。偏った遺伝子がさらに小集団によって、特定の遺伝子ばかりが増えてしまうが、これは別に自然淘汰の結果じゃない。


 単純に運が良い遺伝子が増えるだけだ。こうして形成された新しい種、人間の場合混血可能なので亜種的だが、犬の品種みたいなものだと思って欲しい。進化した集団そのものが寒冷適応するとなる。新しく出来た集団が寒さに強い集団だったので生き残れとなる。例えばだ、シベリアには他にも集団が居たかもしれない。だがその集団は遺伝的交流が無くて、種=集団全体が寒さで絶滅したかもしれない。


 偏りが生んだ小集団の中で寒さに強いまとまった集団が生き残ったとなる。ただ運?いやそうでもないんだ。その下地が大集団の中にあった可能性がある。だが集団の性質そのものを待ったう違うタイプとなるようなものになってなかった。それを敢えて大きな集団から切り離す事で明確な寒冷適応と言う進化として現れたとなる。


 結局寒冷適応なんじゃないか?それに対して私は疑義を唱えたわけじゃない。私が唱えたのは、何故アメリカ先住民は同じ状態にさらされても寒冷適応しなかったのか?ここに疑義を唱えてるわけで、これが最新の進化論の見地なら解けると見たからになる。実際は新種が誕生するわけじゃない。ただ亜種としても犬の様に人為選択で北方モンゴロイドは生まれたわけじゃない。そのロジック自体は種の誕生と似てるだろうと見ている。


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