第三話 (精神)年齢的にこれはちょっと
今回、理水の精神が鍛えられます。
目を覚ますと、目の前に赤い髪のおじさん?お兄さん?がいた
(転生したのか・・・)
《::::::*::*:::::::::**》(おおーーー!メル!エルが目を開けたぞ!!)
《;;**;;;;;**》(本当!?今行くわ!!)
(なんだ・・・?何て言ってる・・・?)
20代くらいの見た目の青い長髪の人が慌てて入ってきた
(もしかして・・・母親・・・なのか?)
「あぅ、あー」
(なんだ・・・うまくしゃべれない・・・ん?もしかして・・・ッ!?)
《::::**:::*::::::::___**》(うおおお!?声だ!これがエルの声・・・!!)
《;;___;;;_;_;;;;;;;;;》(うぅ...あなた、しっかり育てないとね...)
《::*::::*:::::*::::::::**》(ああ!そうだな!おーいエル、俺がおやじだぞ!!)
「おぁぃー?」
(やっぱりだ!!俺赤ん坊になってるよな!?)
《::*:::::::::::::::_::**》(おお!今俺のことを呼ぼうとしなかったか!?)
《;;;_;;;;;;;;;;;;「;;;」;;_;;;;*》(あなた、それだとあなたの名前が「おやじ」になってるわよ?)
《:_:::**::::::*:::::::::::*》(な、なにぃ!?違うぞエル!俺の名前はファンだ!)
「あぅー・・・」
(多分こっちが父親・・・俺の親父ってことだよな?
うん、なんとなく空気で残念な感じなのは分かった)
《::*:::::::::::___:::::::**::*》(あれ?なんかエルの目も冷たいような・・・気のせいだよな!?うん!)
(とりあえずよくある異世界モノみたいに言葉が分かるってことはないらしいな・・・いやもしかして女神様から能力をもらってれば分かるのか?)
その後、しばらく親父と母さん(主に親父)は騒ぎ続けた
両親が部屋から出て行った
(とりあえず・・・転生は無事できたってことで・・・さっきのは母さんと親父・・・で、ここは家、だよな?多分)
周囲を見渡してみると、自分がいるのは木のベッドの上のようだった
部屋の家具の素材は木のようだった
特に凝った細工がしてあるわけではないが、落ち着いた雰囲気のよさそうな部屋だった
(部屋にあるものからして、おそらく元の世界にある素材と同じようなものはあるんじゃないか・・・?それに多分両親が貧しいってことは無さそうだ・・・いや物の値段がわからんからなんとも言えないか。でももし元の世界にある装飾とか家具の素材として使うものがあるのなら多分裕福でも貧しくもないって感じなんじゃないか?・・・うーん、考えても分からないか。とりあえずしばらくは普通に赤ん坊として過ごすしかなさそうだ・・・まずは言葉を理解することを目標にしてみるか)
その日から、両親の言葉の発音と動作、状況などを照らし合わせて言葉を学んだ
(できるだけ早く鍛錬をしたいんだがな・・・そういえば魔法もあるっていってたか?もし異世界モノの小説にあるようなやつなら赤ん坊でも練習できるかもしれないな・・・)
ついでに四足歩行や歩くことも目標にする
(多分俺ってまだ生まれて時間あんま経ってないんだよな?肌も肌色だし・・・声もちゃんと出るし生後一か月くらいだと思うんだが・・・ただコレ・・・精神年齢は18歳なだけに精神的に赤ん坊はキツイ・・・!!この年でハイハイとかオムツがえとか・・・!!いやこの年って0歳なんだけどさ!ただなんか明らかに前より眠くなりやすいし!(当然)早く大きくなりたいな・・・(切実)いや、まずは言葉の勉強だ!)
理水の精神HPはがりがりと削れていった
結果、前世でも鍛えられていた精神が羞恥心によってさらに鍛えられた
(俺、これで強くなれるんだろうか・・・)
やめて!理水の精神HPはもう0よ!!
赤ちゃんのこととか全く分かんないから調べてみたり・・・生後一か月の赤ちゃんってどんな感じなんでしょうね?(・ω・)/