第一話 誰かに認められたかった
初投稿作品!「自分が読みたい理想の小説」を探し、最終的な結論は
「俺が書けばいいんじゃね?」
できる限り投稿ペースくらいは維持したいかな!うん!頑張れる!多分!
感想、指摘、待ってます!!
できれば悪口は書かないでいただけると...うれしいです!精神HP一ケタなのでね( ;∀;)
(そもそも感想来ない説)
俺は、一般的に言えば親の七光りってやつだった。
だからって俺自身はそんなつもりはない。
親父は所謂大企業の社長、
周りからは期待された。
だから俺は努力をした、つもりだ
小学校の頃、運動会のリレーで最下位からトップまで追い上げ、
追い抜いた。
中学校ではいつも成績はトップだった。
高校に入って、部活で出た大会では必ず優勝した。
俺は頑張った、って言っていいと、思う。
けどそんな俺に対する周囲の反応はいつも同じ。
「さすが、○○さんの息子だ。」
でも両親に対して不満はない。
母さんはいつも俺を心配してくれていた。
親父は家族以外がいる時は「息子は俺とは関係ない。」
そんな風に口癖のように言っていた。
周りからはよく「冷たい」だの「酷い」だの言われていた。
それでも親父は言い続けていた。いや、言い続けてくれていた。
親父の言葉は俺が周囲から「俺」としてではなく、
「親父の息子」としての評価を受けていることを気にしてのものだった。
だから、一見冷たいように思える発言も、
俺には感謝しか思い浮かばなかった。
けれど、それでも周囲の反応は変わらない。
いや、親父の言葉がなければもっと酷かったんだろうけど。
だから俺は、周囲に認めてほしかった。
「俺」として評価してほしかった。
俺は、どうしたら「俺」を見てもらえるか、考えていた。
そう、その日も。
だからだろう。転んでトラックに轢かれそうになってる、
女の子に向けて駆け出したのは。
俺は咄嗟に女の子を抱き上げて避けようとした。
けど、人を抱えたままでは避けることはできないだろう。
だから、俺は女の子を投げた。
できるだけ衝撃で体を痛めたり、怪我をしたりしないように。
次の瞬間、俺の体はトラックとぶつかっていた。
怖かった。死にたくなかった。認めてほしかった。
だから死ぬ間際に俺は、きっとこれで認められると、
そのために女の子を助けたのだと、自分に言い聞かせた。
だけど、当然後悔はあった。自分が認められる、
それを実感できていないこと。
そして、親父にも、母さんにも、恩を返せていないこと。
俺は、こんな死に方なら、親父にも、母さんにも誇れるんじゃないか。
そう思った。
女の子を見てみると、
その顔には驚きと恐怖が現れていた。
そして、俺は死んだ。
誤字、脱字などあれば報告していただけるとありがたいです!!
初投稿作品。
普段から「こんな主人公いたらいいなぁ」
って考えた結果がコレ。
多分僕は感性で言うと一般的じゃないだろうね!(・Д・)