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第3章:技名決定!

第3章


「ルル、大丈夫か?」とソルは聞く。

「この部屋の臭い以外は全然平気だよ。」と答えた。

ここは、アクアランドのどこかの洞窟の中の牢であった。

彼らはいつものように仕事をしていたら、突然2人組の男が現場の人達を襲い、そして目隠しをされてここまで連れて来られた。

「ソル…うちら、殺されたりしないよな?」

「大丈夫だろ。警備兵の人達が何とかしてくれるさ!」と元気よく答えた。



『第1回!ランドの必殺技の名前を考えよう会議』と書かれた紙を、壁に張り付けてテーブルに3人ついた。


「じゃあまず、爪を研いだの研いでないの…って奴の名前を決めましょ!」とルナは言った。

「あれは、喰らうと敵が×みたいな傷が出来るんで…バッテン斬り!ってのは?」とプリムは答える。

「う〜んイマイチかな…」とランドは答えた。

ぶっちゃけ、ランドの考えた名前よりかは全然良いが…。

「昨日、爪研がなかったけど今日は研いだから…」

「却下!」ルナとプリムは声を揃えて言う。

「やっぱり、狼だから…"狼"って文字がはいるのが良いと思うのよね?」とルナが言う。

「狼ですけど何か?バッテン斬り!」

「却下!」また2人は声を合わせた。

「我は狼!襲ってくる奴は、この俺の爪で全てを…」

「却下!それに長い!」

「センス0」

とルナとプリムは答える。

ルナは少し考えた。

「そしたら、今の台詞(技名?)を短くしたら良くない?」

「例えば…?」とランドは聞いた。

「例えば、"我"は"狼"、"襲"ってくる奴は俺の"爪"で"斬"る。を略して"我狼襲爪斬がろうしゅうぞうざん"とか!」

「それ良いですね!それにしましょうよ!」とプリムは賛成した。

「この調子でドンドン決めるわよ!」とルナは調子に乗る。

「次は、2体目を倒した技を決めるわよ!」

「じゃあ…まず最初にセンス0さんから…」とプリムはランドに促す。

「ん〜じゃあ…」とランドは答えようとしている。センス0ってのには、

本人も認めざる負えないのか、ツッコミはしなかった。

「天から来た使者と地を這う悪魔は、恋に落ちちゃった破!」

「あんた…それを言う前に攻撃されない自信ある?」とルナの鋭いツッコミが入る。

「じゃあ、今のも縮めて…天地恋愛破てんちれんあいはってのはどうですか?」とプリムは答えた。

「それ良い!賛成!」とルナは答えた。

かくして、2つの技名も決まり盛り上がるが、ランドだけは納得出来ていなかった。

「我狼襲爪斬…天地恋愛破………言えるかな。」

そんなこんなで、いつの間にか夜になっていた。

「あっ!いつの間にか、夜になってる!私、帰りますね!」とプリムが言う。

すると、ルナはとんでも無い事を言い出した。

「この辺り、夜に1人で歩くのは危険だし…泊まっていけば?」

「そうだね。この辺り、夜は危険だし…それに、今日食い散らかしたゴブリンの臭いにつられて森からも変な生き物がウジャウジャ草原に居るし…泊まってちゃいなよ!」とランドも言う。

「い…いやでも…ホラッ…そのぉー…」とプリムはモゴる。

「大丈夫だって、兄さん達が居ないから、ベッドが空いてるし!地べたで、寝ることは無いからさ!」とランドは笑っていた。

「まぁ、そういう事なら…」とプリムは了承をしたが、後に後悔をした。

部屋に案内され、ドアを開けるとベッドが3つある。3つ…?

「同じ部屋じゃないっ!!!」とプリムが叫ぶのが家中に響く。

「だって俺、兄さん達と同じ部屋だもん。」とランドは無邪気に言う。

「大丈夫よプリムちゃん。そんなに心配しなくても、ランドは何もしないから!だって、世間知らずだもん」とルナは笑って話す。

「で…でも、同じ部屋ってのはちょっと…」とプリムが弁解する。

すると、朝逃げたネズミがプリムの足元を通り過ぎて行った。

ランドは、それを見つけるとネズミを口で捕まえた。

暴れるネズミを上へ放り投げ、そのまま口の中に入れて噛み砕く。

「ほら!それにあの子、女の子と同じ部屋に寝ることより、ネズミ捕りの方が興味あるしね!」とルナは大笑いをしていた。

プリムはため息をついた。本当に大丈夫だろうか…。

「さて、明日の朝御飯は豪華にするわよっ!」とルナが部屋から出ていく。

二人っきりになり、急に恥ずかしくなったプリム。

すると、ランドが口を開いた。

「あっ!俺、全身血まみれだった!風呂に入ってくるわ」と部屋を出ていく。結構、おとぼけキャラだ。

「ま…いっか。ランドと一緒の部屋で寝ることになるなんて…。夜、ランプ消したら一杯話そう。」と一人で呟いた。


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