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勇者、光を得る

ゴブリンを討伐してある程度進むと階段があった

俺達は階段をバイクでかけ上がると次のフロアに着いた

尻が多少痛かったがせっかく貰ったバイクを置いて行く事は出来なかったからそのまま乗って行った

やはりお金が無いと貧乏性は抜けない様だった

丁寧にも看板が建てられそこには「草の間」と書いてあった

「草の間?じゃあさっきのは何の間だったんだろ?」

「そんな事は良いじゃねえか、さっさと行こうぜ」

俺の疑問は楓に即撤回されそのまま奥へと進むことになった

さっきのフロアは一面普通の土の地面、まぁ学校の運動場の様だったがここのフロアは一面芝生だった

さすが草の間、周りは草ばかりであった

そよ風が心地良い場所であった

先に進むと階段がまたあった 

え?終わり?

何と草の間は一切敵に遭遇する事がなかった

いわゆるラッキーフロアなのか?

「ちぃっ、もう次の階かよ、敵が全然出ないじゃないか」

「そうですわ、せっかくこのような仕事に就いたのにわたくしの魔法も使うところが無いですわ」

敵が居なくてラッキーだった何て考えはこいつらにはないようだ

何やかんやしながら俺達は(俺はほとんど戦闘バカの二人の見学しかしてないが)最上階についたようだ

何で最上階か分かるかって?

ご丁寧に看板に「最上階、BOSSの間」と書いてあった、なんとも分かりやすいダンジョンだ

そしてお約束の様に最上階=ボスはどこのダンジョンでも鉄の掟の様だ

俺達は奥に進むと何とも立派なドアに着いた

「どうする?行くのか?」

ボスと書いてあるだけあって俺は扉を開けるのに気がひけていた

「当たり前だ早く行こうぜ」

楓が俺を急かしていた

いやいや、押すなよ

「わたくしの魔法がうなりますわ」

唸るのはいいがお前も後ろから押すなよ

ぐいぐい俺は後ろの二人に押された拍子にドアか壊れそのまま流れ込む様にボスの部屋に入った

「痛てててて」

俺は二人に押し倒されていた

俺の手に二人の胸の感触を感じた

柔らかい

「こ、こら、ひかるどこさわっているのですか?」

珍しくマリアが顔を赤くして焦っていた

「そんな焦らなくていいだろー」

「楓は何でそんなに堂々としてるのよ」

「別にオレは何も思わんからな、ほれほれひかるー触りたかったらいいんだぞー」

「そんな、ふしだらな!」

いやいや、もうそんな言い争いしてる場合じゃないだろ、もう俺達はボス部屋に入っているのに何でこいつらはこんなに呑気なんだよ?ボスも余裕なのか?

「だめ、ひかるはイヴの触るの」

そう言って、イヴは俺の手を自分の胸に当てた

ささやかなで小柄な胸だが、きちんと柔らかかった

ってこんな感想考えてる場合じゃない、ボス部屋で俺達何してんだよ

すっと手を動かし俺はイヴの胸から手を離した

離した際イヴの胸の突起物を少しかすめた気がした

すると、「あっ…////」と

かわいい声でイヴが言った

男としてうれしい展開だけど、今こんな事やってる場合じゃないんだよ!

まぁとりあえず冷静になろう、何でこんなやり取りしてるのにボスはなぜ襲って来ないんだ?

正面を見ると明らかに開けると明らかに何か起こりそうな宝箱があったがボスの姿は無かった

「どういう事だ?ボスは居ないのか?」

俺はこの状況に安堵していた

「まじかよ、それはないぜ、今までの歯ごたえの無い敵からやっと歯ごたえのあるやつと戦えると思ったのに」

本気で楓はがっかりしている様だった

「モンスター達もわたくしの魔法の力に恐れをなしたようね」

マリアは高らかに笑っていた

まぁ何はともあれ戦いを望んでいない俺からしたらボス何て当たり前の様に居られても困るし、むしろ居らない方が大歓迎であった

「とりあえず、宝箱をゲットしてこの第三の塔もクリアだな」

バイクで最初に轢いたモンスターを倒した以外はまったく役に立たなかったがとりあえず目の前の宝箱をとってクリアだ、早く帰れて良かった

そう考えながら宝箱に近寄ると

「ひかる、上から何か来る!」

そうイヴが言った

上を見ると大きなスライム上のどろどろしたモンスターが落ちて来ていた

「よっしゃ、やっとボスのお出ましか!オレの戦いの飢えを満たしてくれよ!」

そう言って楓は二丁拳銃を撃ちまくっていた

本当に色々な銃を沢山持っているなー、何処にそんなに持っていたんだ?

などと呑気に思っていると、銃の玉は貫通して通り抜け空いた穴がすぐに塞がっていた

やっぱり効かないだね、そりゃスライムだから駄目だよね

「どきなさい、わたくしの魔法で仕留めますわ」

「待て!オレの奥の手のバズーカがまだ火を噴いてないぞ!」

おいおい、敵はもうそこまで来てるのに何喧嘩してるんだよ

「ひかる、逃げて!」

イヴが俺を引っ張って後ろへ逃がした

俺は間一髪イヴに助けられたが他のみんなは触手の様な形状に変化したスライムに捕まった

「おいおい、手も足も出ないじゃないか!これはヤバいぞ!」

触手と化したスライムに皆は手足を縛られていて抵抗が出来なかった

「いや!何をやっているの!」

マリアが叫んだ

何とスライムの触手は服をはだけさせぬるぬるとみんなの体の至るところにまとわりついていた

「気持ち悪い、イヴの体はひかるの物、だから許さない」

そんなイヴの体も色々触手は触っていた

「そうか?あっ…案外気持ちいいぞ」

何か楓は喜んでいるみたいだった

えーとこれはあれですか?いわゆる一種のダンジョンでありがちな触手、スライムイベントですか?

目の前に広がる魅惑の世界に目を奪われていると

「ちょっと、ひかる!見てないで早く助けなさいよ!」

そうマリアに言われ我に帰ったが力のない俺はどうすればいいのか分からなかったから

「どうすればいいんだよー」

ととりあえず聞いてみたら

「わたくしに聞かず自分で考えなさい!」

と怒られた

いやいや、分かってたらもうとっくにやってるよと愚痴りながら辺りを使えそうなものを探して見回すとまぁ宝箱しかなかった

とりあえず開けてみるか

開けると何と古びた壺が入っていた

いやいや、無いわ、宝が壺一個って骨董品ですか?これ?売るための物ですか?

何か腹が立ったのでスライムに投げつけた

壺は砕け散ったがスライムは全然全く効いて無かった、そりゃそうだよな、本当にどうしよ

困った俺の方に小さな光が迫って来てた

どうやら割れた壺から出てきたみたいだ

何か怖いな…とりあえずその光から逃げたが俺をずっと追尾していた

「あ、あっ////もうひかる!遊んでないで早くわたくしを助けなさい!」

マリアが少し感じながら言っていた

「いや、俺は決して遊んでないだぜ、この訳のわからん光の玉から何か得体の知れない感じがあって真剣に逃げてるんだが一向に光の方が諦めてくれないんだよ」

「もう!とりあえず当たりなさい!宝箱に入ってたものだからいい事あるわよ!」

えー、そんな他人事みたいに言わないで一緒に真剣に考えてよ、これに当たって大丈夫って言う保証あるんですか?説明書に書いてあるんですか?

だが、これは一生着いてきそうなのでそろそろ腹を括った

仕方ない、皆を助けられるなら助けたいしマリアの言うとおり当たってみるか

その光は俺に向かって来てそのまま俺の左目に入った

くっ!?一瞬目に入って眩しかったが直ぐに光は消え目にも異常は無かった

何だったんだ?

とりあえず瞬きをしてもいつも通りだった

次に目を凝らして見ると俺の目はいつも見ている景色とはまた違った景色を見せたのであった

これがあの壺に入っていた光の影響なのか?

俺は光に新たな力を与えられるのであった


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