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毎日投稿2017 【詩集へ】  作者: 月野 光


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悲しくなんて……

欠けた月

霧が立ち

涙が滲む


暗闇を照らす月も星も

いつの間にか雲の中へ

消えてしまった


雲に覆われた空は

もの寂しげに

僕の瞳に映る


涙を零しても

雨を零しても


悲しみの

それ以上でも

それ以下でもない


ただ


悲しい


の一言で終わってしまう

それが普通……


誰かを愛していても

その人を失えば当然悲しい


世界はいつだって

悲しみで満ちている


僕だけが受けているものではない……


そう思えば 少しだけ

耐えられる……


君がいなくなったこの世界

僕は一人きりの夜を

今日も超えてゆくのだろう……


この悲しみの終わりを願いながら……

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