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求めていない朝
小鳥の囀りが聞こえる
部屋に差し込んだ眩しいくらいの光
求めていない朝が訪れる
どれだけ朝を拒んでも
どれだけ僕自身を拒んでも
何一つ変わらない……
大切な君がいなくなったこの世界に
僕の居場所なんてあるわけない
何度も何度も朝日は昇り
何度も何度も夜が訪れる
夜には君がいない現実が受け入れられず
眠りにつくまで枕を濡らし続ける
朝になればなぜ僕だけが生きているのか
自問自答を繰り返す
いっそ死んだ方がマシだ……
君のいない世界に僕が生きる意味もない
君が僕の全てで 僕の世界だった……
そんな僕と裏腹なスッキリとした朝が
いつの間にか大嫌いになっていた……
早く君の元へいきたいよ……




