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君が……
手と手を繋いで歩いた帰り道
桜並木は裸の木で
木枯らしは落ち葉を舞い上がらせる
隣にいる君は
ふわふわそうな赤のマフラーに
顔を埋めた
「今日も寒いね」
マフラーで ごもごもした声
白い息は広がった
そんな君を僕は抱きしめた
大切で特別な君を
いつまでも いつまでも
抱きしめる
木枯らしが吹こうと
ちっとも寒くない
君の鼓動が聞こえる
僕の鼓動が聞こえる
君の鼓動を聞いて
なんだか僕は安心できた
君は僕の鼓動を聞いて
どう思ってるのかな……?
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