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記憶の鍵
見覚えのない天井
何が起こったのか……
僕の体は動かない
微かに聞こえるノイズ交じりの声たち
何が起こったのだろう……
朦朧とする意識の中で
ふと思い出したことは
急に身体に力が入らなくなった……
そのあとの記憶はない
いったい何が起きたのだろうか
それだけが分からずにいる
思い出そうとすればするほど
胸は苦しくなる
ただ知りたい
その想いは虚しく
私の体は心はそれ以上に悲鳴を上げているのだろう
だから今は少し
考えることをやめよう
私はいずれ知る事になるであろう
記憶の鍵を開けることを諦めた
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