5/365
見えない現実
雲一つない空
けれど
私のメガネは曇る
何も見えない
そして怖い
ぼんやりと映し出されたあなたは
私を手招きしている
ゆっくり ゆっくりと
歩を進め
あなたにたどり着けたはず
しかし あなたはここにいなくて
ずっと そう ずーっと先を
歩いていた
いくら走っても
手を伸ばしても
叫んでも
歩くあなたは一回も
私に気付かない
あなたに届かない
いつの間にか空いてしまった心
いつの間にか空いてしまったあなたとの距離
私は いったいどうしたらいい?
今日も私は自分に問いかけ
答えの出ないまま
また眠り
朝を迎える
まるでこの時間に閉じ込められたように