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黄昏の……
夕暮れに浮かぶ雲
教室の隅で黄昏る君
僕はそんな君を
何度も 何度も見ている
声をかけたいのに
なんて言えばいいのかわからない
君はいつも一人悲しげで
心ここにあらず
を体現しているようだ
夕空から差す陽光は
君の姿を際立たせる
どこか惹かれてしまう
気になって仕方がない
君の笑う姿
君の泣いている姿を
見たことはない
ただ、教室の隅で
静かに黄昏ているその姿だけが
なぜだか僕の心を揺さぶる
僕は君を好きなのだろうか……
僕はこのもどかしい気持ちの
行き場を探しては
どうしようもないと諦めた……




