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一人で
薄暗い部屋
結露した窓
冷たい床
私は一人 膝を抱えた
自分の意思とは別に
私の体は小刻みに震えている
寒いから……? いや違う
怖いから……? いや違う
私はただ苦しいだけ……
寂しいだけ…… 悲しいだけ……
誰もいない部屋で
誰にも気づかれず
氷の涙を流す
落ちては砕け
落ちては砕け
行き場の失った欠片たちはいつしか
足元に大きな水溜りを作っていた
誰にも言えない言葉がある
誰にも言えない想いがある
誰にも言えない……
唯一のあなたも遠くへ行ってしまった
私の手の届かない遥か彼方へ……
追いかけることも叫ぶことも手を伸ばすこともできない……
無力な私……
もう何度一人ぼっちの夜を超えただろうか
手先も足先も赤く染まり
感覚さえ鈍っている
「あなたはどこ? 私はここにいるよ?」
そう呟くも
その声は誰もいない部屋に静かに浸透していくだけ……
まるで雨が私の体を濡らすように……




