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雨の中で……
土砂降りの鉛のような雨
傘もささずに一人歩く
もう何回目だろう
自分を責めたのは
もう何回目だろう
後悔したのは
裸の木の枝
その奥にある白い光を放つ街灯とが重なる
木についた雨粒は儚く輝いた
胸が苦しい……
まるで心臓を何かに
ぎゅっと握りしめられているように
僕はダメな人間だ
そう言い聞かせなければ
自分を保ってられない
僕だけが悪者になれば
君は救われる
大切な君にだからこそ
言えない真実もある
僕は君のために死ぬことだってできる……
打ち付ける土砂降りは
そんな僕に怒ったように
さらに激しさを増した
心の中で想う
まだ君といたかった……
まだ死にたくない と……




