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月と太陽
会いたくて
溢れた雨は
優しく頰を撫でては落ちて
君との記憶を辿ってみても
今は隣にいない
すれ違う二人はまるで
月と太陽
陽が昇れば月は消え
月が昇れば太陽は消え
相容れない
そんな二人が出会った
出会ってしまった……
出会わなければ
どれだけ楽か……
互いに互いが
持ち得ないモノ
を持っている……
だから私たちは求め合い
そして
離れ離れになる……
互いが互いを思ってのこと……
名残惜しい夜明けと
もの寂しい夜更け
もうしばらく出会うことはない……
でもいつかきっと
その時が来ることを願って
今日も変わらず
陽は昇っては沈み
やがて
月が昇る……




