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つぎへ
夕暮れは
寒さとともに問いかける
これでいいのか
これでよかったのか
と……
花は一つ残らず枯れ
木の葉もまたしかり……
橋から見下ろす水面は
ゆらゆらと波打つ
陽の光はそこに差す
ギラギラと波打ち始める水面を
私はただ眺めていた……
ただその波に揺られている……
丸裸になった木のような
気持ちになってしまう……
ただ立ち尽くしている……
何もない木に葉が
芽吹くように
花が咲くように……
枯れていった花もまた
芽吹くのならば
きっと
この私もまた
芽吹くことができるだろう……
大切な誰かの側で……




