340/365
キョリ
雪が積もる道
進んで
二人の足跡
刻んで
静まり返った
街並み
君との会話は
まだない
私は言葉にすることが
できず
僕は素直になることが
できず
たしかめるように
その手に触れた
君の手は冷たくて
僕のこの手を握る
君の手は暖かくて
私のこの手を握る
あぁ
届いているよ……
言えない言葉は
ありすぎ
俯いてはずっと
考え
君の言葉
響いて
夜空の星を
見上げた
流れゆく星を眺め
ふと想う
このまま君と二人で
歩みたい
この先ずっと
君と一緒に
君の手を
握りしめて
ずっと一緒と
告げる
君の声
聞いたとき
嬉しすぎて
泣いた
あぁ
君が好きで……




