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まわり道
直帰だなんてつまらない
たまには
そう……
まわり道もいいじゃないか
決まった道を進むのも
どうやら少し疲れたようだ
だからここで……
一休み
裸の木々は風を切り
ヒューヒューと甲高い音を発する
廃れた小さな公園は
目の前に姿を現す
まるで過去を見るように
情景が静かな街灯でふと……
思い出が滲む……
君と出会ったのも
過ごしたのも
いつも二人を繋いだのは
この公園だった
今はもう
寂しさを纏う公園
僕と君のように……
それでもきっとまた
僕と君を繋げてくれる
そんな気がするんだ……
あぁやっぱり
まわり道もいいな……




