327/365
青と雲
それは決して
混ざり合うことのないもの
青は眼前に目一杯広がり
雲は足跡のごとく
ちょこちょこと見受けられる
けれど青の色は変わらない
雲は一つ二つ増える
ため息一つ
雲一つ
不思議と浮かび
程なく消える
まるでシャボン玉のように……
昇っては弾ける
閃いた瞬間のように
目の前がばぁーっと
青に染まる
そんな感覚は
この見上げた空に
似ているのかもしれない……
青く広い世界
空と雲は決して混ざらない……
空はいつもそこにいる
けれど雲は
出たり消えたり……
不安もしかり
閃きもしかり
そこにはただただ
いつもの所謂『空』があった……




