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光
水面の光
星の光
街の光
どんな場所にでもそれはある
今となっては至極普通
なのにどうして
こんなにも光が欲しくなるのか……
いや明かりではなく
光が欲しいだけ……
真っ暗なこんな状態にいい加減
嫌気がさす
伸ばす手は儚く空を切る
そしてもがく
光にあと少しで届きそうなのに……
伸ばしても伸ばしても
その分だけ離れていく
君と同じように……
君を求めるように
光を求めた
けれどきっと
光は君なのだろう……
だから今日も僕は
相変わらず
空に手をかざして
光を掴もうとする……
あぁ君ともう一度一緒にいたい……




