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終わり
なんで?
どうして?
そんな言葉が後を絶たない
もう終わったことなのに……
いつまでも
君の笑顔が
面影だって
僕の目の前に現れる……
ふざけるな……
終わったくせに……
終わらせたくせに……
なんで
なんでいつまでも
付き纏うんだ……
邪魔なんだ
君が……
君が
君の幻影が
ここにある限り
僕は進めない……
君との日々が
頭の中で何度も繰り返される
忘れたい……
もう忘れたいんだよ……
だって
君が最初で最期の人だから……
全てを吐き出すように息を漏らし
僕は最期の旅路へと誘われる……
もう会えなくなる君との思い出を
断ち切って……
僕は先にいくよ




