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毎日投稿2017 【詩集へ】  作者: 月野 光


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心の底が痒い

目を瞑り

想い巡らす


いつも変わらぬ横顔

映し出されては

まるでテレビの砂嵐のように

ザーッと消える……


忘れたいのだろうか……

忘れたくないのだろうか……


自分のことなのに

そんなことすら分からない


忘れたくないと思えば

逆に忘れられない……


忘れたくないと思うと

忘れない……


だから迷うのである……


人生という旅の中で

見つけなければいけない何かに

あと一歩手が届かない


背中の真ん中が痒いから

掻こうとしても掻けない


そんなもどかしさにどこか似てる……


気がつけばそれは治るし

ふとした瞬間に痒くなる……


あぁ煩わしい……


こんな思いをするのなら

出会わなければよかった……

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