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枯れゆくこと
瞼の裏で揺れる葉は
いつしか枯れてしまうだろう……
春が来て
冬が来る
四季と同じ
この気持ち
楽しさ然り
寂しさ然り
それが人の道
人の在り方
けれどそれは浅はかで
一言でなんて表せない……
皆は端折ることもするだろう……
けれど私には
それは出来ない……
想えば想うほど
思い出せば思い出すほど
それは桜や向日葵のように咲き
やがて枯れてゆく……
枯れゆく様に
自分を映し
そして眠るだろう……
私なりの反抗だ……
枯れた花は種を撒く
彼らと違い私にはそれが出来ない……
故にたった一人枯れてゆくのだろう……




