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雨のち涙と雫
粉雪のような雨が降り
私の心は凍りつく
いくらあなたを想えども
戻らぬ時間は変わらない
街明かり
辺りに広がり
道を飾る
滴る宝石は
いくつもの光を受けて
なお輝く
儚さも
虚しさも
寂しさ
辛さ
いくつもの想いを携えて
溢れる雫は輝き放つ
あなたを想えば
雨が降る……
零れても
また私の中に
溜まりゆく
枯れぬ想いは
宝のごとく
私の中にある
雨が降る
涙も降る
雫は落ちて
けれど
それは
透き通った宝石で
私の想いが色をつける……
たった一つ
想いの雫……
私の中にある宝石である……




