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一人ぼっちで見上げた空
仰いだ空から雫は垂れて
やがてこの身を包むだろう
何かが変わるわけでも
何かが起こるわけでもなく
ただただ
時が流れる
雲が流れる
涙が流れる
気にしないように
気にしないように
そう言い聞かせるたびに
僕の鼓動に君は刻まれる
逃れることのできない痛み
息さえもできない
一人ぼっちで見上げた空
どこまでも雲が続いては
大粒の涙が落ちてくる
地面に
当たっては乾き
当たっては乾き
けれどそれもまた無くなって
地面に当たっては
大きな水溜りを作る……
見上げた空は
まるで最後の君の表情のように曇天だ……




