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ずっと見たかった
あなたの影が揺れる
静かな夜
小さく光る街灯
虫の鳴き声と風は流れる
まるで
止まった時間が動き出すように
はたまた
動いていた時間が止まったように
私の瞳は必死にあなたを追う
切ったばかりの髪を靡かせる
凛々しい横顔
ふいに立ち上がると
こちらを振り返り
にこりと笑う
そんなあなたの姿
あなたの笑顔をみると
なんでか涙が零れそうになる……
あなたのことをずっと見ていたから……
辛そうな時も
楽しそうな時も
悲しそうな時も
時には涙さえも
見え隠れしていた……
あなたを見てきた私だから
今はとっても嬉しいんだ……
あなたのその
向日葵のような笑顔が
ずっと見たかったから……




