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意識できなかった
川に映る夕日
ビルの窓ガラスに映る夕日
ゆっくり
ゆっくりと
確実に沈んでいるのだろう……
私には
ちょっとわからないのだけれど……
ずっと眺めているとわからない
ふと意識すると既に
沈んでいる
そんな毎日……
近くにある
当たり前にある
意識しても意識できていない
だから
私はあなたの変化に気付けなかった……
当たり前なことには
鈍感なんだ……
慣れてしまっているから
だから
少しいつもと違うと感じても
あなたの嘘が
私のそんな不安をかき消す……
だから
終わった後で私は気付く
あれがあなたからのサインだったのだと……
沈んでいるであろう夕日を眺めて
今日も私は物思いにふける……




