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雑草
道端にいる雑草
僕は彼らにさえ
勝てないかもしれない
彼らはいつだって
たくましくそこに立っている
人の手で切り刻まれようと
雨に降られようと
風に煽られようと
彼らは変わらずそこに立っている
僕は彼らには勝てない
そう確信した
クーラーのある部屋
好きな時に寝て
好きな時に食べて
そう出来るのが当たり前のように
甘えた世界で
人は何十年も生きてきているのだから……
人であることが恥ずかしい……
いっそ雑草の方がいい……
誰の目にも止まらない
目に止まれば邪魔者扱いをされる
それでも僕は
雑草になりたい……




