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手を伸ばす
夏の香りを微かに運ぶ風
カンカン照りな太陽
雲は薄く
どんどん遠くに流れてゆく
手を掲げて
空を仰いで歩く道
いつしか
これが習慣になっている……
君に届けとばかりに
空へ手を伸ばす
届かないことなんて
誰でもわかるのに……
今日も相変わらず空に手を伸ばす……
こうしていると少しだけ楽だ……
僕の中で脈打つ想いは溜まるばかり
けれど
それは僕にとってかけがえのない想いで
だからこそ
僕は辛いわけで……
自分の思った通りにならない……
自分の事なのに上手くコントロール出来ない……
僕は今日も青空へと手を掲げる
この想いよ君に届け……




