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毎日投稿2017 【詩集へ】  作者: 月野 光


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打ち上げ花火

振り解かれたこの手

微かに残る温もりを

必死に握り締める……


バンッと

花火は打ち上げられる……


地面に映し出された影は

ひとりぼっち……


天に上がった花は咲き

隣の花は枯れた


まるで空っぽになったように


ただ見上げる花


瞬きもせずに

カラカラになったこの瞳に

風が……

寒さが……


染みる……


溢れ出そうとする涙を

必死に堪えては

天を仰ぎ


そしてまた……


花火は打ち上げられる……


綺麗だな……


でも嫌いだな……


隣の花はもう枯れてしまったのだから……

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