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雨音は鳴り止まない……
雨が止まない……
耳から離れない……
雨が地面に当たる音……
それに雨が傘に当たる音……
君の声をかき消していく……
求めたその声
その手の温かさ
君の優しさ……
わからない……
わからない……
冷たい右手
小さなその手……
なぜなのか……
傘をさしているのに
雨で濡れている……
君の声が聞こえない……
雨音だけが大きくなって
そして……
雨は降り続ける
止むことはない
鳴り止むことはない……
そしていずれ
僕は一生
この雨の音を背負って
生きていくのだろう……




