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気持ちは届かないもので……
隣のあなたがまた笑う……
私にはあなたに言えない事がある
別に大した事じゃないんだけど……
無理して笑わないで
なんて言えない……
いつもいつも
あなたは頑張って笑っている……
私に気を使って笑っている……
それが分かっているのに
私はあなたをそうさせてしまう……
だから私は
さよなら
を言いたい……
言いたいのに……
それなのに……
どうして私の口は開かないの?
苦しくて苦しくて
もう嫌なのに……
ふいに
ひゅっと体がなる
微かにそれでも確かに触れている
唇からあなたの温もりが流れてくる……
あなたは何も言わずに
私を両手でぎゅーっと包む
私は目を閉じて
あなたに抱きついた……
私が変わろう




