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不愉快……
いささか不愉快……
今にも雨が降りそうな曇天
君が僕じゃない男と
楽しげに
親しげに話している……
不愉快だ……
不愉快で仕方ない……
いっそ殺してしまいたくなる……
全てを壊してしまいたい……
なぜ僕ではないのか……
なぜ僕じゃダメなのか……
僕が欲しいのは君の想い……
僕の見たことのない
君の眩しい笑顔が溢れる
その度にまるで
引きちぎられた布のように
僕の内側にある何が痛む……
君がどんどん遠くへ行ってしまう……
僕は瞼を閉じた
全てから目を背けるために……




