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初デートから……
初デート
なのに天気は下り坂……
君の顔も曇り空……
花は枯れ
木は丸裸になり
冷たさだけが残る
僕は傘を差して涙を凌ぐ
何度もある君との時間……
その何回もが次第に
普通へと変わる
君の横顔は傘で隠される
僕は傘で寒さを凌ぐ……
離れ行く君を眺める
眺めては傘を差す……
ひどい雨だな
前がしっかり見えないや……
君との最後の時間
今日は今までにない快晴
きっと上手くいくと思う僕は
トドメの一撃をくらった……
君はもう僕の前には現れなくなった……
さよなら
のメッセージを残して……
馬鹿馬鹿しくなるほどの快晴も
次第に曇り始めた
そして……
僕は傘を差した
今日もひどい雨だな……




