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陽炎
振り返ればあなたの姿
風に溶ける
真夏のアスファルトの
陽炎のように
ゆらゆらと
そして日が沈めば消える……
何も変わらない……
あなたがここにいないことは
変わらない……
それでも私はあなたを求める……
そんな私に
透明なあなたは無言で語りかける
傍にいると言わんばかりに
ゆらゆらと……
ゆらゆらと……
消えることのない陽炎
それを眺めて私は涙を流す
あぁ
相変わらず泣き虫な私……
いつまでも
私から離れない陽炎も
日没と共に
ふっ
と姿を消した……
さようなら……
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