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戻れるのなら……
君の左手に
伸ばしたこの右手
ただ君に甘えたくて
ただ君を支えたくて
いつも通りと
慣れすぎたアピール
変わらない君の顔色を眺めて
僕も次第にわからなくなって
少しずつ距離を置いてしまった
ズレ始めた歩幅や呼吸も
次第に遠くなってしまって
君の姿も見つけられずに
失ったことを知る
君と見た世界は
今じゃ灰色の世界
僕の目には
君の目には
違う世界が見えんだろう
過去も今も未来も
もうどうでもいいよ……
君のあの横顔をもう一度見たい
あの日に戻れるなら
抱きしめよう……




