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無音
何も聞こえない
真っ暗な部屋
窓に差し込む光
ゆらゆらと揺れるカーテン
隣の君は相変わらず無言
ただ微笑む
ただ隣にいてくれる
どんなに救われるだろう……
君がいる
確かに隣にいる……
何も話さないけど
触れることはできないけど
確かにそこにいるんだ……
確かにそこに見えるんだ……
いつの間にか
静かになりすぎたこの部屋に
唯一君だけが僕の救い……
いつしか君の姿もゆらゆらと揺れ
そして
僕の意識もまた遠のく……
もっと君を見ていたいのに……
君を感じていたいのに……
僕の意識は意思とは裏腹に
すぅっと遠のいた……
気が付けばもう
そこに君の姿はない……
そう
もうとっくに
君はここにはいないのだから……
僕は生活音もしない
そんな朝を今日も迎えていた……




