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砂時計
パラパラとガラス瓶の中で
登っては落ちて
登っては落ちて……
ただ私は眺める……
最後の一粒が落ちれば
また
ひっくり返す
そしてまた
あなたとの日々を思い出す
この砂時計のように
繰り返されて
終わることのないように
あなたが隣にいることに慣れてしまった……
私は砂時計を幾度となく
ひっくり返す……
あなたがいないから……
隣にいないから……
終わりのない砂時計
終わりのない悲しみ
終わりのない寂しさ
私はいつになれば
いつになれば
このどうしようもない
胸の痛みに慣れるのだろうか……
いつになれば
私はこの砂時計のように
慣れるのだろうか……




