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求めるもの……
空っぽの手のひら
空っぽの腕
そう……
もう空っぽだ……
すれ違う人々の中
君の面影ばかりを追う
あぁ あんな服着てたな……
君かな?
想いは虚しく君の姿はそこにはない……
君が着ていた服を着た人
君が結んでいたようなポニーテール
顔をみれば全くの別人
それなのに
君を重ねてしまう……
欠伸をする仕草
無防備すぎる笑顔
そして
全てを包むような優しい雰囲気……
風が吹く
僕の涙も連れ去り
また出会いを運んできてくれるのだろうか……
いつかまた君と出会えれば
きっとそれが運命なのだろう……
僕は今日も空っぽの両手に
君の温もりを求めている……




