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祈り
月に薄い雲がかかる
ぼんやりと光が降り注ぐ
静まり返った街中を
一人で歩く
君との思い出が風に乗り
僕を慰める
二人で歩いたこの道も
二人で見た打ち上げ花火も……
二人でいた時間……
かけがえのない君との時間……
君の面影を何度も何度も
月に見て
星に見て
いつまでも忘れられずにいる……
変わらないこの道
変わらない僕の想い
変わらない……
変わらないんだ……
僕は今日も月に祈りを捧ぐ
星に祈りを捧ぐ……
もう一度だけ君の
その姿を
その温もりを
もう一度感じたいと……




