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やっと……
素直になれない
いつからか
甘えるのも下手になって
甘え方を忘れてしまったようで……
あなたの不安な顔だけが
私の瞳に映る……
あなたと出会った頃の
あの笑顔はいつの間にか
遠い過去へと消えてしまった……
あなたの顔が
見えない
見れない……
私を気遣うあなたの言葉で
逆に私を追い込んでしまう……
あなたに心配かけまいと
固く口を結んでいたけれど
もう限界……
私はあなたに告げる……
全てを打ち明ける
私が勝手に
不安になっていたことも
自分を追い込んでたことも……
呆気にとられたあなたの顔で
私は想った
あぁ 嫌われたな
と……
けれどあなたは
ホッとしたように言葉を漏らす
あぁ よかった
やっと打ち明けてくれたね
ありがとう
ごめんね 何もしてあげられなくて……
違う……
私が迷惑かけてるのに……
目頭が熱くなって
抑えられなくなった感情が
爆発したように
涙が溢れて止まらなくなった……
ありがとう




