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バスケ
汗ばむシャツ
輝く汗が宙を舞う
激しくぶつかり合う肌
シューズが床に擦れて
キュッキュッキュッと
音を立てる
ボールは床にあたっては
手元に返る
そんな君の姿をただ眺める……
二階のギャラリーから眺める……
君に見つからないように
陰から眺めては応援をする…
君がシュートを決めれば
小さくガッツポーズ
君がシュートを外せば
頑張れ
次頑張れ
と心の中で呟く……
僕にはこれしか出来ない
君と別れた僕には
君に会う資格なんてない……
ただ君の頑張りだけは
見届けたい……
勝敗を決めるブザーが
体育館に鳴り響く……
君の悔し涙をみて
僕も知らないうちに
涙が頬を伝っていた……




