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ビーチ
ザーッザーッ
波の音が聞こえる
眩しい日差し
反射するように
白い肌もまた眩しい
私はそれを拒んだ
日焼け止めを塗りたくる私
あなたはそんな私を横目に
俺は日焼けをしたいからっ
そういつも笑う
色白なあなたにとっては
大したことじゃないけれど
海というのは
日差しというものは
女の大敵である
変に日焼けをしたら
それから数週間ボロボロになっている
肌と向き合わなければいけない……
周りの目ももちろん気になるけれど
あなたの見合った彼女になりたいから
できるだけ美しくありたい……
そんな私を見透かすように
あなたは言った
別に日焼けをしても嫌いにはならないよ
俺がそれだけで君を選んだと思うかい?
安心の一言……
私は眩しい日差しの世界へと
一歩踏み出した
彼の手を捕まえては一緒に
波の音のする方へ歩き始めた




