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毎日投稿2017 【詩集へ】  作者: 月野 光


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カメラ

鳥が羽ばたく

木がざわめく

私は構えてその時を収める


雨が降る

虹が出る

こどもが泣く

こどもが笑う

私は構えてその時を収める


その時にしか見えないものを

私が見ていたものを

私は納める


シャッターを切る

切れば切るほど満たされる


満たされるのだけど

最後のひとつが足りない

物足りない


私の見ているここに

あなたがいない


気付いていたけれど

気付かないフリをする


傷が広がらないように……

この手が止まらないように……


私はシャッターを切る


あなたの見ているもの

私の見ているものが


きっと交わるのだろうから……


いなくなったあなたへ

私の見ている世界を映し出す


そんな形見のカメラ……

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