188/365
君と夏の日
汗ばむシャツ
汗ばむ手
君の隣
僕は歩く
肌に刺さるような太陽の光
聞こえているだけで暑くなる蝉の声
ざわざわと木を揺らす
涼しいとは言えない風
緑の木の間から見える青の空
君との時間が彩られる
日は沈み
月が登る
浴衣姿の君
隣の僕
君の右手に触れては離れ
お互いに照れ隠し
夜空に浮かぶ
大きな花は
僕らを照らす
君の空を見上げた横顔
君の輝く瞳
君のピンクで綺麗な唇
僕の左手は
君の右手を捕まえては
握りしめる
手繰り寄せるように
君を抱きしめた……
フィナーレのように
次々と打ち上げられる花火
僕たちは二人で眺めた
君と夏の日……




