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決別の夜
君のまっすぐなその視線の先
それはもう僕ではないのだろうか?
いつまでも続く恋人ごっこ
僕は都合のいい男なのだろうか?
君のことを想い
君のことだけを想った
でも 君は
そんな僕を裏切った
そう思い込んでいた
本当は僕が悪いはずなのに……
君の笑った顔
君の泣いた顔
君の心配そうな顔
思い出すだけでも
見えない鎖に縛られる
これは罪なのか? 罰なのか?
結局 君を傷つけた事実は揺るがない
今 僕を苦しめているのはきっと僕自身
自業自得
それでも君はそんな僕を
「好き」
と言ってくれた嘘だろうと本当だろうと
その記憶もまた揺るがない
僕はその言葉と自らの罪を背負い
これからを生きてゆこう……
優しい月明かりの差し込む部屋で
一人枕を濡らしながら呟いた
「一緒にいてくれてありがとう」




